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鉄道開業120周年で特別展 市博物館で来月14日まで
2025年11月20日
諏訪市博物館(諏訪市中洲神宮寺)は、中央東線富士見駅—岡谷駅開業120周年を記念した特別展「諏訪に汽笛が響いて120年」を開いている。かつては蒸気機関車の車両基地「機関区」があり、諏訪の鉄道輸送の核を担った上諏訪駅。明治時代からのさまざまな写真や資料で歩みを振り返る。12月14日(日)まで。
鉄道は1904(明治37)年に富士見駅まで開業したが、日露戦争で工事が中止。このため製糸家らが「中央線鉄道速成同盟会」を設けて鉄道誘致の運動を起こした。公債を購入し、地元負担分を寄付を募って翌05(明治38)年に岡谷駅まで開業した。
特別展は、鉄道友の会長野支部、諏訪鉄道倶楽部が協力。中央線の構想、建設決定、位置決定から開業まで流れを、それぞれの節目で掲載された当時の新聞などを展示。開業式の当日は「駅周辺はいまだかつてないほどの大勢の人で埋め尽くされた。当日の乗降客は7千人を超え、どの列車も混雑した」と報じた。添えられた開通式典の写真にも大勢の人々が集まり、待望の瞬間だったことを物語る。
1972(昭和47)年の廃止まで蒸気機関車での鉄道輸送を担った機関区を写真やジオラマで紹介。駅舎の変遷や製糸業をはじめとした地場産業の鉄平石、寒天、みそ、酒造、観光業の当時の姿を知る資料も並ぶ。
学芸員は「鉄道が苦労と努力で開通し、人々の生活を支え、発展に貢献した存在だったことを改めて知ってほしい」と来場を促す。
29日(土)には、諏訪鉄道倶楽部の案内で湖畔のD51現地見学会を企画。12月6(土)7(日)両日には、中央線を走った車両を中心にした模型列車の走行をエントランスホールで開く。同じく6日にはペーパークラフト教室も午前11時、午後2時からの2回あり、各回先着25人を受け付ける。
(写真は、機関区や蒸気機関車などの写真で往時の姿を紹介する)
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