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諏訪大社4社を味で表現 下諏訪の「観音崎珈琲」が商品化

2025年11月16日


 下諏訪町友之町のコーヒー店「観音崎珈琲(コーヒー)」は、諏訪大社の4社をモチーフにしたブレンドコーヒーを作った。上社の前宮と本宮、下社の春宮と秋宮それぞれで感じ取った空気感を味で再現。土産にしてもらえるよう全種類のドリップバッグを箱に詰め、諏訪地域のアピールに一役を担う。
 四つの社を巡ることにちなんで「四社まゐ(い)り」として商品化し、今月から諏訪大社に奉献もしている。神秘的な空気を感じるという前宮と、穏やかで凜とした雰囲気という春宮はすっきりとした味わいに焙煎(ばいせん)。たたずまいが豪華で力強さがあるという本宮と秋宮は、苦みやこくを生かした。各社、産地の違う豆をブレンドしている。
 シンプルな箱のデザインには、社ごとのお守りに合わせた前宮の緑、本宮の朱色、春宮の桃色、秋宮の青を差し色に使用。ドリップバッグを個装する袋は、前宮と本宮をシルバー、春宮と秋宮をゴールドで印刷してそれぞれのしめ縄の絵をあしらった。
 店主の島田未来さん(35)がコーヒー、妻のあかねさん(33)が包装のデザインを担当した。神奈川県から移住した未来さんは、町が起業創業を目指す人に居住や作業の場所を提供する「しごと創生拠点施設ホシスメバ」の出身者。施設の入居時に観音崎珈琲を立ち上げ、卒業後に店を構えて3年目に入った。
 未来さんは「町に育ててもらっている。諏訪の名前が付いた商品を作ることで、町や町の人に恩返しをしたい。町内の旅館や土産店などでも使ってもらいたい」と話している。
 各ブレンド1袋の4個入りは1500円(税込み)、各2袋の8個入りは3500円(同)。ドリップバッグは、ティーバッグのように湯につけるディップ式を使っている。(写真は諏訪大社をモチーフにした商品を紹介する島田未来さん)