NEWS

来月7日伊那フィルが定演 県伊那文化会館で「わが祖国」

2025年11月13日


 上伊那地域の音楽愛好家らでつくる伊那フィルハーモニー交響楽団(伊那フィル)は12月7日(日)、創立40周年を記念した第37回定期演奏会を伊那市の県伊那文化会館で開く。2014年から伊那フィルを指導する横山奏さん(41)=東京=の指揮で、20〜80歳代の約60人が全6曲で構成される連作交響詩「わが祖国」を演奏する。
 伊那フィルは1985年6月に伊那谷初のアマチュアオーケストラとして発足。定期演奏会では交響曲や管弦楽曲、ピアニストやバイオリニストなどのソリストとの協奏曲などにも取り組んできた。市内で開催される演奏会にも出演する。
 わが祖国は、チェコの作曲家ベドルジハ・スメタナが作曲。自然や文化、歴史など情景描写から母国を愛して作った国民音楽として記念碑的な作品とされ、「モルダウ」や「高い城」、「シャールカ」などで構成される。
 横山さんは東京芸術大学大学院生だった2012年、市内で開かれた「伊澤修二記念音楽祭」に学生指揮者として出演したことを切っかけに伊那フィルの指揮を担う。月1回の練習に参加しており、「とても難しい曲だが、故郷を大切に思う気持ちが伊那フィルにも通じる。素晴らしい演奏を期待してほしい」と話す。
 10日には横山さんら5人が市役所に白鳥孝市長を訪ね、市内小中学生の希望者向けの招待チケット210枚を届けた。代表の田中和美さんは「節目にこの曲に挑戦できてうれしい。団員みんなでいい演奏にしたい」と意気込みを披露し、白鳥市長は「オーケストラが地域にあることが誇り。楽しみにしている」と話した。
 開演は午後2時。チケットは一般1000円。高校生以下は無料。申し込み、問い合わせは市生涯学習センター(電0265・78・5801)へ。(写真は定期演奏会のPRポスターを手に横山さん=右から2人目=と楽団代表者ら)