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満員の観客と共に開幕 信州諏訪ふるさと国際映画祭

2025年11月10日


 諏訪地域を舞台にした初の国際映画祭が8日、岡谷市中央町の岡谷スカラ座で始まった。16日(日)まで、34カ国250作品以上の中から選ばれたコンペティション作品をはじめ、29タイトルを上映。初日は開幕を告げる「オープニングショーケース」があり、劇場を埋めた約190人が諏訪で撮影された同祭の公式短編映画「ドリームアンドドリーム」の『世界初上映』などを楽しみ、新たな発見と感動の9日間のスタートに胸を躍らせた。
 「信州諏訪ふるさと国際映画祭2025」とし、信州諏訪ご当地映画製作委員会が県の「地域発元気づくり支援金」を受けて開催。委員長は発起人で、同祭のプロデュースも担う下諏訪町出身の映画プロデューサー源田泰章さん(43)。地域と世界的なクリエーターの交流、諏訪地域の文化や自然、人々の魅力を映画という表現を通して再発見し、国内外に発信することなどを目的に計画した。
 「ドリームアンドドリーム」は、映画「カメラを止めるな!」で第42回日本アカデミー賞優秀撮影賞を受けた曽根剛さんがメガホンを取り、ムード歌謡コーラスグループ「純烈」の元メンバーで、俳優・声優の岩永洋昭さんが主演。オーディションで選ばれた地元住民がエキストラ出演し、諏訪のなじみ深い風景が登場するなど、ふるさとに生きる人たちと、ふるさとで作り上げた作品だ。
 オープニングショーケースの中では、源田さんと岩永さんのトークセッションも。岩永さんは「総勢220人に参加いただき、まさに地域と力を合わせた作品だなと感じながら、撮影に臨んだ」などと振り返った。
 作品上映のほか、16日午後0時半からは下諏訪町赤砂崎公園で、各作品の演者や制作陣ら150人以上が登場する「レッドカーペット」の催しもあり、誰でも入場無料で観覧できる。源田さんは「満員で開幕を迎えられてほっとした。この映画祭から、いろいろなものが生まれてくるといい」と期待を込めた。
(写真は、来場者と共に記念写真に納まる源田さん=左=ら関係者と来賓)