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辰野町長選 現職武居保男氏が3選

2025年10月27日


 任期満了に伴う辰野町長選は26日投開票され、現職で2期目の武居保男氏(67)=無所属、宮木=が5176票を獲得し、新人で元小中学校給食調理員の原佐由美氏(71)=無所属、宮木=を退け、3選を果たした。原氏に4029票の大差を付けた。投票率は42.35%。直近で選挙戦となった2017年の町長選の71.09%を28.74ポイント下回り、1977年以降、過去最低だった。
 17年以来、8年ぶりの選挙戦だった今回の選挙は、現新2人による一騎打ちとなった。
 武居氏は5月下旬に立候補を表明。「町に必要な付加価値を追求する」と主張し、「道の駅」の新設、川島の入浴、宿泊施設「かやぶきの館」周辺での温泉掘削、中央道のスマートインターチェンジの建設の実現に向けて調査研究すると訴えた。
 町消防団OBや商工業者、旧友ら支援者が後援会を組織し、選挙戦は遊説で町内各地を回った。街頭演説も重ね、2期8年の実績を訴えつつ政策をアピール。現職の知名度も生かし、性別や年代を問わず支持を広げた。
 原氏は告示日の21日に立候補を表明し、児童生徒数の減少に伴い町内3小学校の集約が検討されている状況に「一矢報いたい」と強調。自然教育の重要性を訴え、旧川島小学校校舎を活用した自然教育特化の小学校の設置などを掲げた。選挙戦最終日の25日に開いた個人演説会以外は選挙活動をせず、選挙公報で政策を訴えたが、浸透しなかった。
(写真は、3選を果たした武居氏。支援者と共に万歳三唱で喜んだ)