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新酒の完成告げる 豊島屋に「杉玉」

2025年10月25日


 清酒「神渡」醸造元の豊島屋(岡谷市本町)出入り口に、新酒の完成を告げる「杉玉」がつるされた。県道下諏訪辰野線からも見ることができ、通行人や地域住民に新酒シーズンの訪れを知らせている。
 直径1.2メートルほど。市内で調達した杉を使い、同社清酒部が1日半かけて作ったという。青々とした葉が枯れて茶色へと変化する様子で酒の熟成具合を示すといわれている。
 酒の仕込みは9月に始まり、量は例年並みという。林慎太郎常務取締役(53)は「米農家の皆さんにはご苦労いただいた。品質の良い米が届いている」と高温障害に苦慮した生産者をねぎらい、「丹精込めて作っていただいた米で、県内外の皆さんに喜んでいただける酒を造りたい」と話す。
 2025醸造年度(同年7月〜26年6月)最初の商品「神渡しぼりたて新酒諏訪乃あらばしり無濾過(ろか)生原酒」は23日から、県内取扱店で販売している。
 (写真は、豊島屋出入り口につるされた杉玉)