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八島湿原 秋刻々と 高原の植物色づく 下諏訪町
2025年10月21日
下諏訪町を代表する観光地の一つ、八島湿原で秋が深まっている。八島ケ池には秋の空が映り込み、褐色の草紅葉が周辺を取り囲む。訪れた人は高原のすがすがしい風を感じつつ、散策を楽しんでいる。
八島ビジターセンターあざみ館職員によると、草紅葉はピークを越えたが、黄金色になるカラマツの黄葉が今月下旬〜11月上旬まで楽しめるといい、ミズナラも葉を黄色く染めている。花は少なくなっているが、ノコンギクがまだ咲いているほか、赤い実を付けるユモトマユミ、エメラルドグリーンや紫色などさまざまな色を見せるノブドウの実が湿原を彩る。ススキが風に揺れ、秋の虫の女王と呼ばれるカンタンの声が響き、冬鳥のジョウビタキの姿が見られるという。
家族と横浜市から訪れた60歳代男性は、茨城県のひたち海浜公園のコキア(ホウキ草)を見に行く予定だったが、悪天候のために急きょ変更したといい、「色合いがきれいで素晴らしい景色。天気に恵まれてうれしい」と話していた。
同館の今季の開館は11月3日(月=祝日)まで。同館職員は「爽やかな風が吹き、気持ち良く歩ける季節。紅葉や鳥などを楽しみながらのんびり散策してみて」とし、「朝や夕方は寒いので、防寒着を着るなど対策をしてほしい」と呼びかけている。(写真は、秋が深まる八島湿原)