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諏訪地域などで撮影の映画「盤上の向日葵」 諏訪シネマズに 31日から全国一斉公開
2025年10月15日
諏訪地域でも撮影された映画「盤上の向日葵(ひまわり)」が31日(金)、岡谷スカラ座(岡谷市中央町)をはじめ全国で一斉公開される。諏訪地方観光連盟は、「諏訪地方のロケーションが強く印象に残る」などとして同作品を「諏訪シネマズ」の第9号に認定し、14日に諏訪湖博物館・赤彦記念館(下諏訪町)で認定式を開催。熊澤尚人監督に、認定証を手渡した同連盟の宮坂徹副会長(下諏訪町長)は「重要なシーンに諏訪を選んでいただいた。映画と共に諏訪地方をPRしていきたい」と感謝した。
同作品は「孤狼の血」などの著者としても知られる、柚月裕子さんの同名小説を映画化した。山中で謎の白骨死体が発見され、事件解明の手掛かりは遺体と共に見つかった希少な将棋駒。容疑をかけられたのは突如、将棋界に現れた天才棋士・上条桂介、更に重要人物として浮かび上がる賭け将棋で裏社会に生きた男。捜査の過程で、謎に包まれた桂介の想像を絶する過酷な生い立ちが明らかになっていく—ストーリー。
キャストは坂口健太郎さん、渡辺謙さん、佐々木蔵之介さん、土屋太鳳さん、高杉真宙さん、音尾琢真さんほか。撮影地の交渉、調整などの支援に当たった諏訪圏フィルムコミッション(FC)によると、諏訪地域では桂介の生い立ちシーンや、桂介が挑む新人王トーナメント戦などが15カ所で撮影された。
認定式で宮坂副会長は「多くの方に観賞いただき、『聖地巡礼』のようにロケ地を訪れてもらえたら」と期待。脚本も務めた熊澤監督は「諏訪の街は主人公が生まれ育ち、将棋を初めて覚えて師匠にも出会った作品の『心臓部分』。地元のたくさんの方に出演もしていただき、『あれ、知り合いかも?』という見方でも楽しんでもらえたら」とした。
きょう15日からは同館や、レイクウォーク岡谷(岡谷市銀座)で撮影風景などを並べるパネル展も開催されるといい、諏訪圏FCの宮坂洋介さんは「地元のロケ地も並ぶ。映画と共に楽しんでもらえたら」と語った。
(写真は、「諏訪シネマズ」の認定証を受ける熊澤監督=右)