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農の未来切り開く 信州大学農学部が創立80周年式典

2025年10月14日


 信州大学農学部(南箕輪村)の創立80周年記念式典が12日、同部がある伊那キャンパスであった。大学や同窓会、地元の自治体などの関係者約120人が出席。節目を祝い、今後も農学を通じて地域発展に貢献していくことを確認した。
 1945年4月に開校した県立農林専門学校が前身。49年5月に信州大の設置に伴い同校を吸収して、農学部が発足した。卒業生は約1万1700人。修士課程修了者は約3100人、博士課程修了者は約100人。
 米倉真一学部長は「80年にわたり、時代の要請に合わせ教育、研究を展開し、地方自治体や企業との研究を通じて持続的な発展に寄与してきた。これからも伝統を継承し、新しい農学を切り開き、未来へ歩み続けることを約束する」とあいさつした。
 式典では長年、農学部を支えたとして3団体に感謝状を贈った。国際交流活動を支援する伊那中央ロータリークラブと駒ケ根ロータリークラブ、教育研究活動を支援する伊那谷財団の代表者が登壇し、米倉学部長が手渡した。
 「地域にとって信大農学部とは何なのか」をテーマにしたシンポジウムもあった。三木敦朗助教をファシリテーターに、白鳥孝伊那市長、中島恵理同志社大学教授、米倉学部長が登壇。持続可能な開発目標(SDGs)の視点で考えた。(写真は壇上であいさつする米倉学部長)