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笠原さん夫妻 念願のカフェ 諏訪湖テラスに19日オープン

2025年10月11日


 笠原大希さん(39)=諏訪市出身=と、妻・沙英さん(29)が19日(日)、岡谷市湊の諏訪湖畔に念願のカフェをオープンする。夫婦で小さな店をやろうと帰郷した矢先、新型コロナ禍に見舞われ、一時は諦めかけたが、大希さんが長年勤務した和洋菓子製造、販売のヌーベル梅林堂の中村文明社長に声をかけてもらったことで再起。同社がこの日に開業を予定する複合商業施設「諏訪湖テラス」に店を構え、2人は「家庭と職場に続くサードプレイス(第3の居場所)として、日常に花が咲く癒やしの空間にしていきたい」と意気込む。
 大希さんはヌーベル梅林堂に約10年間勤務した後、将来的な独立も見据え、「世界一の卵料理」とも称されるレストラン「ビルズ」の表参道店(東京)で修行。海外の要素を取り入れた調理知識、技術を学んだ。地元での創業へ2019年12月に帰郷すると、準備の傍ら再び梅林堂で働いたが、ほどなくコロナ禍に。いったん断念したものの、その後の中村社長からの打診に「こんなチャンスはない」と夫婦で相談し、ほぼ即決したという。
 店名はハーブの一種から取り、ダイニングカフェ「Lemon glass(レモングラス)」。施設1階の諏訪湖や八ケ岳を望める場所に位置し、広さはバックヤードを含め80平方メートル余り。メインという飲み物はエスプレッソマシンでプロのバリスタが入れるコーヒー、チャイ、スムージー、ハーブティーなどを用意する。料理は大希さんが腕をふるい、エッグベネディクト、サンドイッチ、地元産の食肉のロースト、そばサラダ、岡谷らしくウナギを使ったハンバーガーもある。
 音楽が流れ、わいわいと楽しい空気感が漂う海外のカジュアルなカフェをイメージ。地元の食材も積極的に取り入れ、大希さんは「地域の飲食店とのつながりを生かし、おいしい食材を届けて地産地消も進めたい」と話す。
 営業時間は午前7時〜午後5時だが、初日の19日は諏訪湖テラスの営業に合わせて午前9時〜午後6時。木曜定休。
(写真は、グリーンを強調した爽やかな店内と大希さん=右、沙英さん)