NEWS

辰野町小野の矢彦神社例大祭 屋台奉納

2025年10月6日


 辰野町小野の矢彦神社の例大祭本祭りが5日にあり、伝統の屋台の曳行が小野や塩尻市北小野で行われた。地域の老若男女が3基の屋台を曳き、同神社に奉納。雨が降る中でも活気ある曳行を見せ、祭りを盛り上げた。
 3基の屋台は、いずれも高さ約5㍍、幅約3㍍の大きさ。それぞれの出発点から練り歩き、JR小野駅の駐車場に集まった。小休止を挟んでから動き始め、3基連なって国道153号を前進。おはやしや威勢のいい掛け声を地域に響かせながら、にぎやかに同神社を目指した。
 屋台を曳いたのは、地域の若者らでつくる青年会6団体や地域住民たち。法被の上からカッパを着て参加し、屋台とつながった縄を引っ張って歩を進めた。同神社の目前は坂道が待ち受けていたが「あと少しだぞ」「頑張ろう」と励まし合って上り、鳥居をくぐり抜けて境内に入った。
 境内では、雨沢耕地の住民が扮(ふん)する「雲助」が長持を奉納。派手な柄の衣装に歌舞伎役者のような化粧をした奇抜な姿の雲助に見物人の注目が集まった。続いて青年会6団体がそれぞれ個性的な踊りを披露して祭りに花を添え、最後は屋台を背に6団体合同で踊った。
 毎年屋台の曳行を見物しているという小野の女性(79)は「屋台が大きくて華やかで、いつ見ても素晴らしい。青年会も練習した踊りを見せてくれ、とても楽しむことができた」と話した。
(写真は、国道をにぎやかに進む3基の屋台)