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諏訪圏工業メッセ 26年は11月開催に

2025年9月26日


 県内最大級の工業展示会「諏訪圏工業メッセ2025」の第4回実行委員会は24日午後、下諏訪町の下諏訪商工会議所会館で開いた。今回の来場者数や開催状況などを共有したほか、26年メッセを例年より1カ月ほど遅い11月12(木)〜14(土)の3日間、引き続き岡谷市民総合体育館で開催することを決めた。小林秀年実行委員長(同商議所会頭)は「メッセが諏訪の工業をけん引するイベントになるよう引き続き協力を」と述べた。
 今回は2028年に県内各地で開かれる第82回信州やまなみ国民スポーツ大会と第27回全国障害者大会に向けて、主会場の同体育館が大規模改修に入る関係で、会期を4カ月ほど前倒しして6月28日から30日までとした。3日間で340(昨年度比19減)社・団体が出展し、来場者は昨年より3730人少ない1万5039人(速報値)だった。
 26年の日程は、同体育館の工期が「26年9月末」との情報提供を岡谷市から受け、竣工(しゅんこう)検査や備品類の搬入などを終えて10月中旬以降から利用再開が見込まれていることを踏まえて設定。併せて「会場内が暑い」などの声や、10月は各種イベントや大会があることから今後も11月開催を基本とする考えも確認した。開催内容については、来年2月に予定する実行委に諮る予定。
 今回は2021年まで会場としてきた諏訪湖イベントホール(旧東洋バルヴ諏訪工場)の閉鎖に伴い、岡谷市開催として3年目。長野経済研究所(長野市)が、来場者アンケートなどを基にまとめた「開催効果に関する調査」によると、メッセ全体の評価は「新規受注につながる商談が多数あった」「知名度向上につながった」など、取引拡大に結び付く意見があったことを報告する一方、「満足・やや満足」が昨年より8.1ポイント低下して64.5%となり、「会場の暑さ」「展示エリアにより集客の差」など会場について不満とする意見が目立った点などを指摘した。
 岡谷市開催に関する評価は「良かった」が、昨年を2.1ポイント下回る15.6%と厳しい結果に。直接的経済効果は昨年より約8000万円増の推計約4億4300万円で、同研究所は総括で「出展社の製品開発や、設備投資に関わる支出を中心に経済効果が認められる。地域振興を図る上でも重要なイベントになっている」とした。
(写真は、26年の会期を決めた実行委員会)