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母校・下諏訪北小で映画ロケ 水沢隆広さん原作「幽霊インタビュー」
2025年9月22日
下諏訪町星が丘出身の作家兼怪談師、水沢隆広(本名・小平周作)さん(50)の著書を原作とした映画「幽霊インタビュー」の撮影が21日、下諏訪北小学校であった。「母校でぜひロケをしたい」と水沢さんが希望し、諏訪圏フィルムコミッションと町教育委員会の協力で実現。児童たちが水沢さんの体験談に聞き入る場面を撮影した。
参加したのは同校4年生(34人)のうち希望者21人。実際に教室を使い、集まった児童たちを前に、水沢さんが保育園児時代に体験した「しゃべる観音様」の話や、23歳のころに自宅で遭遇した心霊体験を語り聞かせる場面を映像に収めた。
映画の中では冒頭部分とエンディングに組み込まれるシーンで、本編とをつなぐ大切な場面に当たる。撮影に参加した児童は「自分でもユーチューブをやっているので、撮影に関心があった。全国のいろいろな人が見てくれると思うと、緊張しました」。水沢さんは「子どもたちが真剣に体験談を聞いてくれて、自然な表情が良かった。ロケは今までスタッフとして見守る側だったけれど、自分も初めてカメラを向けられ、新鮮な気持ちになれた」とうれしそうだった。
映画のロケ全体は8月中旬から始まり、町内のレトロな雰囲気の喫茶店や、あすなろ公園、辰野町にある水沢さんの自宅などで続けてきた。今後は27(土)28(日)両日、松本市内の病院での撮影でクランクアップする。完成後に町内で試写会を開き、来年1月に劇場公開する予定だそうで、新横山祐樹監督(48)は「順調に撮影ができてきたので、いい作品に仕上がると思う」と話していた。(写真は、新横山監督=右から2人目から撮影の説明を受ける水沢さん=右と児童たち)