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パカパカ杯6年ぶり復活へ 箕輪町のパカパカ塾
2025年9月18日
箕輪町木下一の宮、馬の飼育をメインにした体験学習施設・パカパカ塾が11月9日(日)、ポニーのレース大会「パカパカ杯」を開く。運営体制の変更にコロナ禍が重なり、2019年を最後に休止していたが、再開の見通しが立ったため6年ぶりに復活させる。多額な運営費捻出のため、今月末までクラウドファンディング(CF)で支援者から資金を募っている。
同施設は、馬との関わりを通じて自分の行動に自信を付けてもらおうと、01年に開設された。現在の塾生は、町内や諏訪・上伊那地区の小学4年から高校1年までの12人。毎週日曜日に弁当持参で訪れ、厩舎(きゅうしゃ)の清掃や馬の世話などを続ける。
開設翌年にはポニーの草競馬・パカパカ杯を開催し、県内外の馬主が所有する馬を引き連れて参加。多い年は30頭余が出場し、迫力満点のレースを繰り広げた。乗馬体験などもあって多くの家族連れらが詰めかけ、町内の秋の風物詩になっていた。
19年まで14回開催したが、コロナなどの影響で休止を余儀なくされた。各地でも草競馬が中止になる中、代表の御子柴貴大さん(37)=木下=が「もう一度、盛り上げないと衰退してしまう」と危機感を募らせ、塾生OBや保護者らの協力も得て再出発を図る。
大会では毎回、コースの柵を事前に補修したり、音響設備の設置や馬主への謝礼、スタッフの配置などで100万円近い運営費が必要になる。同施設では8月中旬から、学校や保育園などにチラシを配布してCFを実施。御子柴代表が地元企業を回って、協賛金も集めている。
「目標は80万円。思いの外、応援してくれる人がいてありがたい」と御子柴さん。予算に応じて大会の内容を見直す計画だが、「何とか目標は達成したい」とする。今後も継続する考えで、超過分は来年以降に回していくという。
大会は午前9時から午後2時半ごろまで。草競馬には県内外から10頭余が出場する予定で、パン食いレースや借り物レースのアトラクションも用意。子どもを対象にした無料の乗馬体験や馬との触れ合い体験も計画し、飲食など10店ほどのキッチンカーも並ぶ。
御子柴さんは「久しぶりの大会で、どこまでできるか分からないが、支援者に応えられるよう精いっぱいやりたい。ポニーとはいえ、結構迫力がある。多くの人に来てほしい」と話している。問い合わせは御子柴さん(電070・4421・8908)へ。
(写真は、ポスターを手にCFの協力を呼びかける御子柴さん)