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「蛇石寒ざらしそば」きょうから限定販売 辰野町のかやぶきの館で初の提供

2025年9月13日


 辰野町川島の宿泊、入浴施設「かやぶきの館」はきょう13日から、区内にある国の天然記念物「横川の蛇石」近くの川に冬の間に浸し、寒風にさらしたソバの実を原料とする「蛇石寒ざらしそば」を期間限定で販売する。同施設の名物にしようと初めての試み。食を通じて地域の魅力を伝える。
 寒ざらしそば作りに取り組む山形村商工会青年部が昨年、同施設を訪れたのが切っかけ。ことし1月に上伊那産の玄ソバ約7㌔を蛇石キャンプ場近くを流れる横川川支流に1カ月ほど浸して引き揚げ、同施設の敷地内でさらした。凍って解けてを繰り返すことで「雑味が抜け、甘味が増した」という。
 同施設内の「そば処いわかがみ」で提供する。業者が製粉したそば粉を、従業員が手打ちし、盛りそばにして出す。そばの手触りは滑らかで、甘みに加えて香りもあるといい、同施設の担当者は「まずは、つゆを付けずに味わうのがお勧め。寒ざらしそばを知らない人もいると思うので知ってほしい」と話す。
 19日(金)までの午前11時半〜午後1時半。1日10食限定。1500円(税込み)。問い合わせは同施設(電0266・44・8888)へ。
(写真は、期間限定で初めて提供する「蛇石寒ざらしそば」)