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初期中山道たどろう 来月5日ウオーキングとサイクリング

2025年9月13日


 岡谷、塩尻、辰野の3市町でつくる塩嶺王城観光開発協議会は10月5日(日)、十数年で廃道となった「初期中山道」をたどるウオーキング・サイクリングイベントをJR岡谷駅を出発するコースで開く。2023年に初開催し、昨年は県の「ツキノワグマ出没警報」が発令されて中止としたため2年ぶり2回目。今回はJR東日本のウオーキング・ハイキングイベントと同時開催し、臨時列車も運行される予定。30日(火)まで参加者を募る。
 江戸時代、五街道の一つだった中山道のうち、初期中山道は岡谷市東堀—三沢—小野峠—牛首峠—塩尻市桜沢を結ぶ全長約26キロ。江戸のまちづくりに多くの用材が必要となり、木曽の森林資源に着目した勘定奉行・大久保長安が運搬道路として開発したとされる。
 イベントは、1999年から続いた「塩嶺王城パークラインマラソン大会」に代えてスタート。ウオーキングは約10キロ、サイクリングは約22キロでいずれもガイドが同行し、参加者には木曽ヒノキで作った「通行手形」と、真空パックしたうなぎかば焼きも贈る。
 山間部を巡るため、熊対策も重視。音の鳴るものを必ず身に着けてもらうほか、県がツキノワグマ警報を出したり、コース周辺で頻繁に熊が出没したりした場合は中止する。
 事務局の岡谷市商業観光課は「幻のルートをガイドと巡る貴重な機会。秋の雰囲気と一緒に楽しんでほしい」とアピールしている。
 参加費は昼食代と保険料を含め、ウオーキングが4000円、サイクリング5000円(eバイクレンタル料込み)。ウオーキング50人、サイクリング15人の定員になり次第、締め切る。悪天候などの場合は、11月9日(日)に延期する。同時開催のJR東日本主催の自由参加イベント「駅からハイキング」もウオーキングと同じコースを歩き、ゴールの小野駅から岡谷駅行きの臨時列車も運行される予定。
 申し込みは、専用フォームで受け付ける。問い合わせは同課(電0266・23・4811、内線1454)へ。
(写真は、チラシを手にイベントをアピールする担当者)