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エゾリンドウ入笠山で見頃 青紫の花 風に揺れる
2025年9月2日
富士見町と伊那市にまたがる入笠山で、エゾリンドウが見頃を迎えている。富士見パノラマリゾートの標高1780メートルにあるゴンドラ山頂駅から山頂へ向かう途中の入笠湿原では、高原に吹く爽やかな風に揺られる青紫色の花が来訪者を楽しませている。
リンドウ科リンドウ属の多年草。日本原産で北海道から本州近畿以北にかけて分布し、山地や亜高山帯の湿地に見られる。30〜80センチほどの背丈で、茎の先端や葉の脇に5〜20個ほどの花冠を付ける。陰ると花が縮み、日が差すと開花する特徴を持つ。北方に多いことから蝦夷(えぞ)と名付けられた。
富士見パノラマリゾートによると、8月の盆過ぎから開花。花期は長く、今月中旬ころまで楽しめるという。湿原を散策していた70歳代女性(名古屋市)は「濃い青紫の色が湿原に映えていて気持ちがいい。高原を歩くだけで元気がもらえる」と笑顔を見せた。
(写真は、入笠湿原の平地部で見頃を迎えたエゾリンドウ)