NEWS

来月8日までジオパーク巡回展 伊那市創造館に地形パネルや岩石

2025年8月28日


 伊那市創造館で、日本の貴重な地形や地質を認定する「ジオパーク」の巡回展「地球時間の旅」が開かれている。特徴的な地形を収めた風景写真のパネルや岩石を展示。地球の歴史や地形と生物、暮らしとの関わりなどを学ぶことができる。9月8日(月)まで。
 国内のジオパークは6月現在で47エリア。うち10エリアがユネスコの世界ジオパークに認定されている。展示では日本列島が現れるまでの地質活動のほか、その過程でできた特徴的な地形や岩石などを紹介。糸魚川ユネスコ世界ジオパーク(新潟県)のヒスイ輝石や、黒部立山ジオパーク(富山県)の世界一若いとされる花こう岩などを並べた。
 岩石を原料に作られる製品から、地質と生活の結び付きも紹介。石灰岩からできた合成ゴムのほか、自動車のバッテリーとして普及する鉛電池の原料となる方鉛鉱などを展示した。
 伊那市、飯田市、大鹿村にまたがる「南アルプス(中央構造線エリア)ジオパーク」に関する展示も充実させた。年間で約4ミリ隆起を続ける南アルプスの成り立ちや地質の特徴、採集される岩石や化石などを紹介する。
 同エリアでは異なる時代の化石が見つかっており、約1億2000万年前のアンモナイトやウミユリ、約2200万年前のカキの化石などを展示。マグマ由来の火成岩や地中の圧力で変質した変成岩といった多様な岩石が見られることから、捧剛太館長は「日本中の石がほとんどある」とする。
 同エリアの地質を特徴付ける構造線も解説。地図に構造線を書き込み、採集される岩石を並べ、地域の地質の多様さを伝えている。捧館長は「住んでいる地域の山の成り立ちや海だった歴史を知り、興味を持ってほしい」としている。
 入館無料。午前10時〜午後5時。火曜日休館。問い合わせは同館(電0265・72・6220)へ。(写真は地質と生活の関わりなどを紹介する展示)