NEWS
郷土の応援受けチャンピオン目指す MMAプロ・ファイター中村大信さん(下諏訪町出身)
2025年8月26日
総合格闘技(MMA)のプロ・ファイターとして活躍している下諏訪町出身の選手がいる。中村大信さん(26)がその人。旧中山道沿いの実家(湯田町)で育ち、地元の道場に通って柔道の技を磨いたのが原点。中村さんが着用するトランクス・スポンサーには、郷土のファイターを応援する地元事業所が名を連ねる。
父親の賢治さん(60)が格闘技好きだった影響で、子どもの頃から当時盛んだった格闘技イベント「K—1(ケー・ワン)」や「PRIDE(プライド)」などの試合をテレビ観戦して育ち、「強さ」に憧れて小学生で柔道を始めた。
町内や岡谷市内の道場に通い、東海大諏訪高校までの9年間は柔道ざんまい。東海大学ではアメリカンフットボールに熱中し、卒業後、いったんは就職したが、消防士目指して勉強中にMMAやキックボクシングのジム「Battle—Box(バトル・ボックス)」(世田谷区)と出合い、比較的恵まれた環境で、MMAフライ級(56・7キロ以下)のファイター兼トレーナーとして活動している。
柔道の経験を生かし、タックルを組んで相手を寝かせ、上から打撃を加える技を得意にしている。アマチュアでは4戦して3勝1敗の成績だったが、プロに昇格してからは3戦してまだ勝ちがない状態。9月に出場を予定している試合は、団体を「パンクラス」から「ファイティング・ネクサス」に変え、心機一転勝利を目指す考えだ。
夢は最高峰とされる「RIZIN(ライジン)」の試合に出て、フライ級チャンピオンになることと話す中村さん。夢に向け、自主メニューを含め、1日最長7時間の練習に励む。「しんどいこともあるが、(MMAが)好きという気持ちがあるから頑張れる。プロは選手のレベルが全然違う。打撃、レスリング、寝技、決め技、試合形式の練習もして挑みたい」と話した。
賢治さんは「やるからには悔いを残さないよう、夢に向かって結果をつかんでほしい。精いっぱい応援する」とふるさとからエールを送っている。(写真は、郷土のスポンサー名を付けたトランクスで、ファイティングポーズをとる中村さん)