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下諏訪町出身 水沢さん原作映画「幽霊インタビュー」 町内ロケ地に撮影開始

2025年8月17日


 下諏訪町星が丘出身で、作家兼怪談師の水沢隆広(本名・小平周作)さん(50)の著書を原作とした映画「幽霊インタビュー」の撮影が始まった。水沢さんの霊体験を基にしたストーリーで、メインロケ地を同町内として下諏訪のPRも兼ねた作品。9月末まで4回に分けて撮影を行い、来年1月の劇場公開を目指す。
 初回の撮影は12日〜16日に町内や諏訪市の諏訪湖畔、辰野町にある水沢さんの自宅などで行った。西赤砂にある喫茶店「クーペリー」では、主演で青年期の水沢さん役を務める俳優の浅井笙さん(23)=札幌市在住=と、彼女役で佐久市を拠点に活動するアイドルグループ「D—CORE」メンバーのほなみさん(26)によるデートシーンを撮影。1980年開店で昭和レトロの雰囲気が漂う店内で、「実話に基づいている」という、彼女から留学を打ち明けられる場面を映像に納めた。
 2人はともに初めての映画出演で、新横山祐樹監督(47)=甲府市=から場面ごとの意図について詳しい説明を受け熱演。浅井さんは「今ある水沢さんの人物像を大切にし、みんなの期待に応える演技をしたい」、ほなみさんは「演技経験が乏しいので、食らい付く気持ちで頑張りたい」と意欲満々だった。
 ロケはこの後、9月に町内での墓参り、水沢さんが怪談を子どもたちに聞かせるシーンなどを撮影する予定。新横山監督は「目指す姿はホラー作品ではなく、生と死がちりばめられた人間ドラマ。生きることに希望を持ち、前向きになれる映画にするので、多くの人に見てほしい」、自ら中年期の本人役で出演する水沢さんは「本の出版も映画撮影も初体験で、不安はあるが、楽しみがそれより大きい。見覚えのあるシーンがたびたび登場すると思うので楽しみにしていて」と話している。(写真は新横山監督=中=から撮影の説明を受ける主演の浅井さん=右=)