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「諏訪の浮城」CGで再現 江戸時代の高島城を推定復元

2025年8月2日


 諏訪高島城(天守閣資料館)は2日から、「後藤克典による諏訪高島城CG再現の世界」を始める。江戸時代の高島城の姿を推定復元したパネル7枚を展示、浮城と呼ばれた当時の様子をカラーで紹介する。
 CG再現された画像は、復興50周年記念で2020年10月に発行された「諏訪の浮城 高島城のすべて」のため、CGクリエーターの後藤さん(諏訪市大和)が作成した。本丸全体の俯瞰(ふかん)図には天守閣、本丸御殿、南之丸、冠木門のほか、遠方には築城に当たって移転した高島村住民が住む小和田村の集落も見える。周辺は諏訪湖と湿地帯に囲まれ、浮城だった様子を描く。
 天守閣内部の再現では、図面や間取り図を参考にした上で、力学的な計算を加味して3層4階建てを想定して描かれた。1階は最も天井が高く面積も広く、柱が多くある。上層部は天井が低く、柱の数は減り、4階は柱のない空間になっている。
 このほか、冠木門・冠木橋、本丸西側から見た天守閣、本丸東部分などが紹介される。同施設の学芸員は「カラフルで再現された高島城の姿を、親子で見に来てほしい」と来館を呼びかける。
 入館料は大人310円、小人150円。問い合わせは同館(電0266・53・1173)へ。
(写真は、城内で公開されている「後藤克典による諏訪高島城CG再現の世界」)