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お舟祭り 柴舟曳行勇ましく 下諏訪町
2025年8月2日
諏訪大社下社の夏の遷座祭「お舟祭り」が1日、下諏訪町内で行われた。御霊代(みたましろ)を春宮から秋宮へ遷(うつ)す「遷座の行列」に続いて、御頭郷を務める茅野市の豊平・泉野・玉川の氏子が、重さ5トンとされる柴舟を勇壮に曳行した。
コロナ禍で柴舟曳行の中止や規模縮小が続いていたが、2019年以来6年ぶりに通常規模で開催。1300人以上の氏子が曳行し、「よいさ」「よいてーこしょ」と力を合わせて小綱を引いたり、胴棒を押したりして曳いた。
柴舟は諏訪大社の祭神を意味するとされる翁(おきな)、媼(おうな)の人形を乗せ、春宮境内を出発した。大門通り、魁町の鋭角、四ツ角交差点、大社通りの上り坂などを勢いよく進んだ。秋宮境内に曳き込むと、神楽殿を3周させ、柴舟を横倒しにする「お舟返し」もした。
原田鉄也曳行長(50)=玉川=は「3地区の氏子の皆さんの協力のおかげで無事に秋宮の神楽殿前まで曳きつけることができた。いいご奉仕ができた」と振り返り、東城淳責任大総代(68)=泉野=は「無事に柴舟を運ぶことができ、ご奉仕ができたことに感謝する。時間通り行うことができたので、また10年後につなげていきたい」と話していた。(写真は、春宮を出発する柴舟)