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地域活性化へ新たな玄関口誕生
2025年7月28日
岡谷市湊、諏訪市豊田の中央道・諏訪湖サービスエリアに接続する「諏訪湖スマートインターチェンジ(IC)」が27日、開通した。午後3時の供用開始を前に午前中は両市で開通式とセレモニーが開かれ、主催の両市をはじめ国や県、地元区など関係者や来賓ら約100人が出席。テープカットとくす玉割りを行い、最後に「通り初め」をして新たな玄関口の開通を祝った。
上り線アクセス道路(諏訪市)で開いた開通式で、早出一真岡谷市長は「両市への新たな玄関口の誕生は、利便性向上や諏訪圏域の観光振興、産業発展に大きく寄与する。開通で生まれる新たな流れと両市のポテンシャルを生かし、魅力と活力あふれるまちづくりを推進していく」とあいさつ。金子ゆかり諏訪市長は「観光、産業、救急搬送、災害時の緊急輸送などさまざまな面で社会基盤の整備がされた。諏訪地域が力を合わせ、新たなにぎわい創出のスタートを切れた」と述べた。
式典後は下り線アクセス道路(岡谷市)に場所を移し、関係者によるテープカットとくす玉割り。最後の通り初めは、車両15台が諏訪湖を眼下に望みながらゆっくりと進んだ。
セレモニーの中で級友と共にフラッグダンスを披露し、通り初めを見守った湊小学校6年の児童(11)は「ここを通っていろいろな場所へ行くのが楽しみ」と笑顔。地元・岡谷市小坂区の橋詰晃一区長(69)は「展望が良く、非常に便利になるほか、緊急時の人や物の移送で安心感にもつながる」とし、「これから課題も出てくると思うが、真摯(しんし)に取り組みながら魅力ある小坂区にしていきたい」と語った。
諏訪湖スマートICは2019年に事業化し、両市と県、中日本高速道路八王子支社を事業主体に21年に着工。24年3月末の開通を目指したが、追加の対策工事で1年以上の遅れが生じた。運用時間は24時間で、ETCを搭載した全車種に対応(車長12メートル以下)。上下線とも出入り可能な一旦停止型フルインターチェンジ。
(写真は、「通り初め」の車両が通行する諏訪湖スマートIC)