NEWS

泥まみれで夏の合戦 辰野で「どろん田バレー」

2025年7月21日


 辰野町川島で20日、田んぼでバレーボールをする「どろん田バレーボールフェスタ」があった。県内外か28チーム約240人が参加し、ボールを追いかけて全身泥まみれに。夏本番の陽気の中、童心に返ってプレーを楽しみ、里山に歓声が響いた。
 参加者はそろいのTシャツをはじめ、セーラー服や法被といった衣装を着て、コートの田んぼへ。最初は汚れるのを嫌がる姿もあったが、試合が進むと顔も頭も泥だらけになり、お構いなしのダイビングレシーブを見せる人もいた。
 試合を終えると握手の代わりに泥をかけ合って健闘をたたえ、服に付いた泥は会場近くの川で落とした。この日の辰野の最高気温33.5度。参加者は「冷たくて気持ちいい」と、仲間と水をかけ合ったり、川の流れに身を任せたりした。
 予選リーグと決勝トーナメントで順位を決めた。横浜市の出場者は仲間とチームを組んで初めて参加し、「これだけ楽しむことができれば順位は関係ないし、都会では味わえない体験。来年も絶対出る」と笑顔だった。
 フェスタは約20年続いていた「どろん田バレーボール大会」が前身。運営に携わっていた地元住民の高齢化で一度終了したが、町地域おこし協力隊らでつくる実行委員会が2022年に復活させた。ことしは再開4回目。
 参加チームは回数を重ねるたびに増えている。実行委員長は「今回も多くのチームが参加し、地域内外の人が交流できる機会となった。持続的に開催できる運営について、引き続き考えていきたい」と話した。
(写真は、田んぼのコートでプレーを楽しむ参加者)