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絶景と野菜料理楽しんで 箕輪町下古田に「花(か)フェ」オープン
2025年7月11日
箕輪町下古田の交流農園「ゆかいな野菜村」に、イートイン形式で飲食を提供する「花フェ(カフェ)」がオープンした。トマトを中心に農園で取れた野菜や果物を使ったメニューを用意する。標高800メートルの高台から望む南アルプスの眺望が自慢で、「景色がメインディッシュ」とPRする。
約50アールの農園は、3月まで町地域おこし協力隊を務めた山川正信さん(61)と妻みゆきさん(67)、二男の航さん(30)が2023年から経営する。「農ある暮らし」を味わってもらおうと、40種余りのトマト、ブルーベリーなどの収穫体験も行っている。
カフェは、農作業の後に一息ついたり、地域住民がちょっとした非日常を過ごしたりできる交流ステーションとして、花畑の一角に1年がかりで整備。オープンエアで風通しが良く、仙丈ケ岳が正面に見えるように配置した。
料理はみゆきさんが母屋の加工場で調理する。ブランチは1日3人までの予約制とし、トマトソースのニョッキやパスタをメインに据えたセットメニューを提供する。ドリンクやスイーツのみの利用もできる。
夫妻は以前住んでいた山形県でもトマトメインの大規模農園を経営し、自宅を改装してトマト料理のフルコースを出すカフェも営んでいたが、18年に正信さんが脳卒中で倒れ、志半ばで閉店していた。当時と店のスタイルは変わったものの、みゆきさんは「心地よい高原の風に吹かれながら、絶景と収穫した野菜の料理が楽しめ、農ある暮らしの最高級を体験できる」と笑顔を見せる。
不定休のため、ブランチ以外の利用も事前確認が必要。収穫体験の時期は、ゆかいな野菜村インスタグラムなどで知らせる。予約、問い合わせはみゆきさん(電090・2025・6547)へ。農作業中は電話に出られないことがあるため、インスタのDMかショートメールでの連絡を勧めている。
(写真は、農園のカフェから眺望を楽しむ山川さん夫妻)