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諏訪湖で砂浜復活〝作戦〟始動 維新塾
2025年6月16日
岡谷市内を中心とする商業者らでつくるNPO法人維新塾は、諏訪湖畔に砂浜を復活させる〝作戦〟を岡谷市湊で始めた。5月の大型連休中、メンバーがかつて砂浜だった場所で遊ぶ子どもたちの姿を見かけ、昔の風景を取り戻そうと計画。湖に親しめるようにするとともに、観光資源になり得るか検証する。
同法人によると、市内にはかつて県道岡谷茅野線の「小坂」交差点近くや、岡谷南高校付近の湖畔に砂浜があり、子どもの頃に遊んだメンバーもいたという。その後、時間の経過とともに今回の作業場所に決めた小坂交差点近くの湖岸は土に覆われ、草が生い茂るだけになっていた。
管理者の県とも調整しながら「砂浜復活プロジェクトin諏訪湖」と銘打って計画。一般参加者を交えながら、草や支障木の撤去、砂と土を分ける作業などを経て、地域住民も巻き込みながら最終的には「素足で歩ける砂浜」を目指す。
今月上旬には、まずは実験と位置付けて内々で作業。メンバーとその家族、諏訪湖浄化に取り組むボランティアグループ「湖の驛(うみのえき)プロジェクト」などから人が参加し、雑草を抜き取ったり、雑木、枯れ草を除去したり。同法人によると、現地には目を凝らすと砂浜の面影と思われるものも残っており、作業を終えると見違えるような光景になった。
県は、諏訪湖のあるべき姿を示す指針「諏訪湖創生ビジョン」で、「誰もが訪れたくなる諏訪湖」などの実現を示す。本多晃之理事長は「きょうの結果を持ち帰り、次回以降の作業に生かしたい」とし、「近くでは中央道諏訪湖サービスエリアのスマートインターチェンジがもう少しで開通する。昔の姿を取り戻すとともに、地域のまちづくりにも寄与できれば」と語った。
(写真は、湖畔の雑草を撤去するメンバー)