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諏訪市の名所満載 「地域回想すごろく」完成
2025年6月12日
諏訪市の魅力を遊びながら再発見してもらおうと、県福祉大学校(諏訪市)介護福祉学科の学生12人が市内の名所を盤面に落とし込んだ「地域回想すごろく」を完成させた。学生たちが実際にまち歩きで取材した場所を基に、写真やイラストで手作り。認知症の当事者や家族らが集う「認知症カフェ」での交流にも使用し、昔の街並みを思い出しながら会話を弾ませる「回想法」のツールとしても活用する。
すごろくは全31升で、県シニア大学諏訪学部卒業生有志でつくる「みづうみの風」の案内で散策したスポットを厳選した。総合福祉センター「湯小路いきいき元気館」からスタートし、高島城や片倉館、酒蔵、地元住民に人気の飲食店など多彩な内容で、各升は撮影した写真と説明文が添えられている。
すごろくが完成した9日、学生たちは自作した駒を使って試遊。共同温泉の升では「長風呂で1回休み」などユーモアのある吹き出しもあり、和気あいあいと楽しんだ。
女子学生の一人は「親しみやすいすごろくになった」とし、「諏訪地域の高齢者とのコミュニケーションに役立てたい」と、昔を振り返ることで脳を活性化させる回想法の利用にも期待した。
19日(木)に地域公開授業で地域住民を交えて遊び、来月には市内で開く認知症カフェで実践する予定。
(写真は、完成した地域回想すごろく)