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初夏の宵に光ふわり 辰野ほたる祭りきょう開幕
2025年6月7日
辰野町の第77回「信州辰野ほたる祭り」がきょう7日、国内随一のゲンジボタルの名所として知られる辰野ほたる童謡公園を主会場に始まる。同公園では、本格的に飛び始めた蛍が闇夜に黄緑色の軌跡を描いており、観賞が楽しめるようになった。初日はJR辰野駅前ロータリーで開幕イベントも開かれる。
町の調査によると、蛍は5月下旬から現れ出した。日に日に数が増え、5日は約750匹が目撃された。町は昨年の約5倍となる5305匹の幼虫を確認しており、町産業振興課の担当者は「成虫も同様に増えるのでは」と期待。発生のピークは10日前後と予想している。
開幕イベントは午後3時半から。町内4小学校の児童が出演して楽器演奏する。5時からは開幕式があり、大会長の武居保男町長がくす玉を割って開幕を宣言。続いて辰野中学校吹奏楽部と町消防団ラッパ隊が演奏する。
祭りは15日(日)まで。期間中は下辰野商店街に露店が並ぶ。7、14(土)両日午後5時〜10時、8(日)15両日同5時〜9時は歩行者天国となる。4日間は同駅周辺に地元事業者の物販コーナーが設けられる。14日は町民参加のイベント「たつのピッカリ踊り」が行われる。写真展や子どもみこしなど関連の催しもある。
祭り期間中、同公園の入場には蛍の保護育成協力金として500円が必要。町民と中学生以下は無料。
(写真は、淡い黄緑色の光を放ちながら乱舞するゲンジボタル=5日午後7時49分〜同51分に撮影した3枚を重ねた)