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花と芸術に触れて きょうからバラクラフラワーショー

2025年6月5日


 茅野市北山の蓼科高原バラクライングリッシュガーデンできょう5日、英国園芸の祭典「バラクラフラワーショー」(実行委員会主催)が始まる。野鳥がさえずる庭園を10種類の「ショーガーデン」や寄せ植え66作品、116点の園芸植物が彩り、華やかに咲く花々と豊かな緑が来園者を迎える。4日にはオープニングセレモニーがあり、テープカットで34回目の開幕を祝った。22日(日)まで。
 英国園芸の楽しさや奥深さを伝えようと、日本初の英国式庭園として開園した1990年から、毎年この時期に開く。「良い植物を見つけようPLANET FINDER」をテーマに、ことし開園35周年の節目を迎えたことから園芸ばかりでなく、音楽、食文化、芸術に触れられる催しを企画する。
 約1万平方メートルの園内には、個人や団体で参加した園芸家がそれぞれのテーマやメッセージを表現した「ショーガーデン」を10カ所で展示。器(コンテナ)を庭に見立てて植える寄せ植えの芸術展では、一般やバラクラのガーデニングスクール生が仕立てた66作品や、日本全国の種苗会社が出品した園芸植物(アジサイ)116点が並ぶ。
 セレモニーには、いずれも英国の王立園芸協会(RHS)やキューガーデン、ナショナルトラストの関係者、オーナーのケイ山田さんと山田裕人実行委員長(同園代表)、スクール生ら約100人が参列した。山田実行委員長はあいさつで「地元や県、全ての皆さまに親切にしていただき、35年やってこられたことに感謝している」と述べた。
 ショーガーデンや芸術展などの表彰式も開かれ、芸術展では最高賞の「駐日英国大使賞」を小池由里さんが受けた。小池さんは同園のガーデニングスクールに10年通っているといい、「初めての最高賞でうれしい。これからは地域を緑豊かにするような活動に携わっていきたい」と喜びを語った。
 期間中は日替わりのコンサート、ガーデンツアー、ガーデニングの講習などのイベントを予定。全国の生産者による園芸市もある。カフェレストランでは、アフタヌーンティーや英国料理を提供する。開園時間は午前9時〜午後6時(最終日は4時)。入場料2000円(中学生以下無料)。問い合わせは同園(電0266・77・2019)へ。(写真はテープカットで開幕を祝う参列者)