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諏訪大社でバグパイプ奉納演奏 あすからバラクラフラワーショー

2025年6月4日


 5日(木)に始まる蓼科高原バラクライングリッシュガーデン(茅野市)最大のイベント「バラクラフラワーショー」を前に、同園は3日、諏訪市の諏訪大社上社本宮で奉納演奏をした。英国出身のバグパイプ奏者、スティーブン・ダフィーさんがスコットランドの伝統的な民族衣装に身を包んで平和への祈りを響かせたほか、奉納後は神職が奏でる雅楽と国を越えた共演も実現した。
 奉納演奏は平和への祈りに加え、日英の永続的な友好、交流を願って昨年始めた。スティーブンさんは故英国女王の元近衛兵。英国王女誕生パレードや国王主催の晩さん会など数々の国家行事の参加経験も持つ。現役を引退後はフリーの演奏家として活躍する。
 奉納を前に同園関係者8人が片拝殿で神事に臨み、スティーブンさんと山田裕人代表が玉串を奉奠(てん)。続いて、スティーブンさんが神前で「Servant Salute Master」を演奏した。
 その後は参集殿へ移動し、日英の楽器交流。神職から「雅楽」の中心的な楽器「笙(しょう)」と横笛の「龍笛(りゅうてき)」、縦笛の「篳篥(ひちりき)」を見せてもらい、音色を聞いたり、特徴を聞いたりした。神職の三重奏、4人でのセッションも行われ、両国を代表する楽器が共演を果たした。スティーブンさんは「アメージンググレース」を披露し、感謝の演奏を届けた。
 スティーブンさんは「荘厳な場所で演奏でき光栄。これからも日本の楽器と一緒に演奏する機会があれば」と音楽を通じた交流にも期待。桃井義弘権宮司は「大変光栄なこと。神前にお参りいただき、英国の演奏を奏でてもらえ、神様も喜びのことと思う。これからも交流を深めていけたら」と話した。
(写真は、奉納後、参集殿で雅楽器とのアンサンブルを楽しむスティーブンさん=右=と神職の3人)