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南ア山岳観光拠点「戸台パーク」が開所 宿泊施設とバス発着所一本化

2025年6月3日


 伊那市が整備を進めていた南アルプスの山岳観光拠点「南アルプス長谷 戸台パーク」(同市長谷)が1日、グランドオープンした。これまで敷地内の離れた場所にあった入浴、宿泊施設「仙流荘」と登山口などへ向かう林道バスの営業所を一体化し、利便性を高めた。
 整備は2023年、国土交通省の黒川護岸工事によって用地が確保できたことから始めた。バス営業所を仙流荘内に移し、乗車券の券売機を設置。バス停も仙流荘前に移転し、ロータリーと雨よけの屋根を設けて利便性と安全性を高めた。
 夏山シーズンや大型連休には満車となっていた駐車場は大幅に拡張し、約400台分から約700台分へと増やした。バスは「ゼロ磁場」のパワースポットとして知られる分杭峠までの「分杭 気の里ライン」と、登山口の北沢峠までを結ぶ「南アルプスクイーンライン」の2路線を運行する。
 この日は式典があり、関係者ら約人が参列。代表者によるテープカットや地元中学生の太鼓演奏などで祝った。白鳥孝市長は、約2年かけた整備が終わり「スタートできてうれしく思う。仙流荘とバスの発着場が一体化したことで、このエリアの活用が進んだ」と話した。
(写真は、戸台パークのオープンをテープカットで祝う関係者ら)