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バラと眺望一緒に満喫 高遠しんわの丘で祭り開幕

2025年5月27日


 伊那市のバラ園「高遠しんわの丘ローズガーデン」で、バラ祭りが開かれている。園内には約270種3000株のバラが植えられており、種類ごとに徐々に咲いて6月中旬には見頃を迎える見通し。期間中はバラに関連した催しも開かれ、来場者を歓迎する。6月22日(日)まで。
 祭りはバラの見頃に合わせて市が毎年開く。市高遠商工観光課によると、6月上、中旬から盛りを迎え、大輪咲きの品種が見頃になる見込み。6月下旬は園内の傾斜に植わる修景バラが咲き、園全体が花で包まれる。
 初日の25日はオープニングセレモニーが現地で開かれ、関係者ら約30人が出席した。白鳥孝市長が開幕を宣言し、「国内で山の斜面にあるバラは珍しい。眺望と一緒に楽しんでほしい」と呼びかけた。
 ことしでオープン20周年を迎えたことに合わせて、オレンジ色の「アンネのバラ」を植樹した。白鳥市長や高遠中学校3年で環境委員長の生徒(14)ら5人が植え、駄田井さんは「貴重な体験をさせてもらった」と笑顔だった。
 来場者は園内を歩きながら写真に収めたり、顔を近づけ香りを楽しんだりしていた。東京から訪れた60歳代女性は「香りがいい。いろいろな種類があって、これからたくさん咲くと知った。また来たい」と話していた。
 祭り期間中は、苗木販売や育て方の講習、記念撮影のサービス、野だて茶会などを計画。週末は無料シャトルバスの運行もある。同課は「これから見頃を迎え、長い期間楽しめる。家族で出かけて楽しんで」と呼びかけている。 
 午前9時〜午後4時。入園料(祭り開催協力金)は高校生以上500円。中学生以下が無料。問い合わせは同課(電0265・94・2556)へ。
(写真は、バラを眺める来場者)