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火縄銃の爆音響く 高島城祭に人出
2025年5月26日
第56回高島城祭は25日、諏訪市の高島公園で開いた。雨天のため一部イベントを変更したが、古式砲術国宝松本城鉄砲隊をはじめ、龍神の舞やダンス、和太鼓、木やりなどのステージ発表が行われた。雨上がりの公園に多くの来場者が集まり、特産品の販売や屋台がにぎわった。
1970年の天守閣復興を記念して始まったイベントで、市や観光関係団体などでつくる実行委員会が主催した。民間主導で地域活性化につなげようと、今回から諏訪商工会議所を主管に組織体制を見直した。
開会式典で、山谷恭博会頭は「多くの市民と観光客に来てもらい、盛大に開催することができた。高島城の復興を祝うのに加え、地域のにぎわいを創出する祭りにしたい。ゆっくりと散策や飲食を楽しんでほしい」と期待した。
古式砲術国宝松本城鉄砲隊は、高島藩と松本藩が連合軍となって戦った和田嶺合戦(1864年)にちなんで火縄銃の演武を披露。空砲ながら、耳をつんざくような爆音を響かせた。
雨の影響で出足が鈍かったものの、晴れ間がのぞいた昼前には多くの人が来場した。天守閣は無料開放され、長野国際文化学院のチャリティーギョーザ、姉妹都市の物産販売などが人気を集めた。
(写真は、火縄銃の演武で祭りを盛り上げた鉄砲隊)