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諏訪響100周年記念定演 200人の大編成で魅了

2025年5月26日


 諏訪交響楽団の創立100周年を記念した第175回定期演奏会が25日、岡谷市カノラホールで開かれた。曲目は2005年の創立80周年記念特別演奏会以来、20年ぶりとなるマーラーの交響曲第2番「復活」。東京で活動するアマチュア合唱団とプロのソリストを含む総勢200人の大編成で繰り広げた壮大な響きに、地方のアマチュアオーケストラとして歩んできた100年の歴史の重みも加わって聴衆を魅了した。
 諏訪響は、1925(大正14)年に創設した諏訪地域の管弦楽愛好者でつくる国内最古の歴史のあるアマチュア楽団。これまでにウィーンでの演奏会、故小澤征爾さんをはじめとした著名音楽家との共演など、地域の音楽文化を長年先導してきた。96年には「サントリー地域文化賞」「関東甲信越地域放送文化賞」を受賞。現在も年2回の定期演奏会をはじめ、イベント出演など活発な演奏活動を続けている。
 「復活」は後期ロマン派を代表するマーラーによる全5楽章、演奏時間が約1時間半に及ぶ大曲。第4楽章にアルトの独唱があり、最終の第5楽章ではソプラノとアルトの独唱、混声合唱が「復活」の賛歌を歌った。ソリストとして金子響さん(ソプラノ)、福間章子さん(アルト)、合唱はゲイツオンオペラ合唱団が出演した。
 演奏会では、同団音楽監督で常任指揮者の濱一さんの情熱あふれる指揮でオーケストラとソリスト、合唱団が一つに。オルガンなども加わる壮大なフィナーレに向かって力強い演奏が披露され、万雷の拍手に包まれた。(写真は「復活」で壮大な演奏を披露した諏訪響)