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アヤメ4万株一気に見頃 箕輪町上古田の棚田で

2025年5月24日


 箕輪町上古田運動場の西側約400メートルの斜面に植わるアヤメが見頃を迎えた。住民有志でつくる「山ん田の会」会員が丹精した4万株近くが、約30アールの棚田を鮮やかな青紫で彩っている。
 15年ほど前に、近くに住む男性が休耕田で「何かできないか」とアヤメを育て始めたのが始まり。2019年からは地元住民で構成する同会を立ち上げ、草刈りなどの整備に取り組んでいる。少しずつアヤメを植える場所や株数を増やしているほか、数年前からはミズバショウや水仙、菊、アジサイなど開花時期の異なる花も育てている。
 男性によると、肥料を工夫したことにより、ことしは花芽の付きが良好。今月15日ごろから咲き始め、ここ1週間で気温が上がったことから一気に開花が進んだという。南側は開花が若干遅く、今月末ごろまで楽しめる見込みだ。
 23日には、散歩やサイクリングで同所を訪れ、近くで観察したり、写真に収めたりする人の姿もあった。男性は「数も多くきれいに咲いたので、花と自然を見に来てもらい、のんびりと休みながら楽しんでもらえたら」と話している。
(写真は、見頃を迎えたアヤメ=23日)