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アツモリソウ間近に 25日まで富士見パノラマリゾートで展示
2025年5月17日
富士見町、伊那市にまたがる入笠山に自生する山野草の愛好家でつくる「入笠やまの花友の会」はきょう17日から、「釡無ホテイアツモリソウ・山野草展」を同町の富士見パノラマリゾートで開く。絶滅危惧種の釡無ホテイアツモリソウをはじめ、会員から寄せられた山野草などの鉢植え、寄せ植えや丹精込めて仕立てた小盆栽など計123点が来場者を出迎え楽しませる。25日(日)まで。
2006年の設立とともに始めた恒例の展示。現在は諏訪地域の36人が所属し、入笠山の環境整備に取り組みながら毎年春と秋に展示会を開く。今回は50〜80歳代の24人が出品した。
会場中央には赤紫の愛らしい袋状の花を咲かせた釡無ホテイアツモリソウが並び、中には10輪ほど花を付けた15〜20年物も。山野草のコーナーでは八重咲きの白いハクレイサン、風鈴状の花を付けたハッカク、白と桃色のウツギなどさまざまな鉢植え、寄せ植え、小盆栽が来場者を歓迎する。
このほか、同会が取り組む保全活動の紹介や同町と地元住民、有識者、企業などでつくる「富士見町アツモリソウ再生会議」による苗(釡無ホテイアツモリソウ)と専用鉢の展示販売も行う。
同会発起人の中山洋実行委員長(85)=同町=は「ホテイアツモリソウは入笠山由来の固有種で、ここでしか見られない貴重な花。この機会に間近で楽しんでほしい」と呼びかける。
入場無料。午前9時半〜午後3時半(最終日は3時)。問い合わせは同リゾート(電0266・62・5666)へ。
(写真は、赤紫の花を付けた釡無ホテイアツモリソウが並ぶ会場)