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風に揺れ甘い香り　下辰野公園で藤の花見頃に

2025年5月16日


　辰野町の下辰野公園で、町の保存樹木となっている藤の花が咲いている。藤棚から薄紫色の花房が垂れ下がり、風に揺れて甘い香りを漂わせている。
　町教育委員会によると、藤は同公園が明治時代末期に整備された後に植えられたとされている。藤棚は縦横11メートル、高さ３メートルで、つるがくまなく広がっている。
　地元下辰野区が管理をし、根元への追肥や剪定(せんてい)を担っている。ことしは春の大型連休明けに花が咲き始めた。見頃はもうしばらく続くという。
　同公園は大城山の下方に位置し、林道王城枝垂栗線から脇道に入るとたどり着く。同区長は「少し隠れた場所にあるが、きれいに咲いているため、楽しんでほしい」としている。（写真は頭上を彩る淡い紫色の藤の花）