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主力のセロリ出荷開始 JA信州諏訪
2025年5月10日
JA信州諏訪(諏訪市)の主要品目の一つ、セロリ(セルリー)の出荷が9日、始まった。出荷開始時期は例年並みで、初日は茅野市玉川上北久保の生産農家が収穫した120ケース(1ケース約10キロ)が、JA茅野市営農南部センター玉宮集荷所に持ち込まれた。
管内のセロリ農家は茅野市、富士見町、原村の計36軒で、総栽培面積は130ヘクタール。夏場には国内に流通する約9割を生産する日本一の産地でもあり、ことしは計71万6000ケース余りの出荷を目指すという。JAによると、今季の生育も例年通り順調で、初出荷の120ケースのうち67ケースが2Lサイズ。「新鮮でみずみずしい」というこの時季特有の特徴も健在だ。
同日に集荷所で開いたセレモニーには関係者約30人が出席。セルリー専門部会の植松金昭部会長は「春先は寒暖差が激しく栽培が難しかったが、無事に初出荷を迎えられた」と喜び、小平淳組合長は「JA信州諏訪のセルリーは百余年の歴史がある。JAは農畜産物の適正価格を推進し、生産者の所得増加につながるよう事業展開する。ことしもセルリーの新しい1ページが生まれることを期待する」と初出荷を祝った。
JAによると、出荷は来週以降、徐々に増えて11月中旬まで続く。早ければきょう10日から市場に並ぶという。
(写真は配送を待つ初出荷分のセロリ。収穫は11月まで続く)