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御諏訪太鼓の山本麻琴さん万博へ　８、９日の北京ウイーク出演

2025年5月2日


　御諏訪太鼓伝承者の山本麻琴さん(44)＝岡谷市＝が８（木）９（金）両日、大阪・関西万博の中国パビリオンで開く北京ウイークでの公演に出演する。中国の伝統楽器である琵琶、竹笛、古箏と山本さんの太鼓が共演。両国の伝統楽器が奏でる音楽を通じて日中友好の願いを来場者に届ける。
　北京ウイークは北京文化観光局が主催するイベントで、共催する北京市国際文化交流センターから２月に山本さんに出演の打診があり、打ち合わせを経て４月に出演が決まった。同ウイークのステージプログラムの中で、日中合同民楽演奏「春」として、中国の名曲「天山之春」に日本民謡の「さくら」を加えて編曲した作品を披露する。
　山本さんは公演に向けて、「天山之春」の演奏を動画で聞きながらイメージを膨らませて練習。「冬の厳しさが残る早春の雪解けから、桜の花がほころび、やがて満開になる力強さを表現したい。今は春になったと思ったら急に暑くなってしまうが、音楽の中だけでも春らしい気持ちの良い雰囲気を伝えることができれば」と話す。
　山本さんは御諏訪太鼓伝承者として声明（しょうみょう）との共演など多彩な活動を続ける。今回の公演も「とても楽しみ」とし、「日中友好の輪が更に大きな輪になっていくことを願いながら演奏したい」と意気込む。（写真は中国パビリオン「北京ウイーク」に出演する山本さん＝本人提供）