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空き家・移住相談カフェなど「まちの共有地カモン」箕輪町にオープン

2025年4月30日


 箕輪町三日町に、カフェや空き家・移住相談などの複合施設「まちの共有地カモン」がオープンした。元町地域おこし協力隊で、空き家再生などに取り組む柴田恵樹さん(40)=三日町=が、築120年の古民家をリノベーションして開設。「いろいろな人が寄り合い、つながり合える空間になれば」と話す。
 施設は木造平屋建てで、広さ約130平方メートル。柴田さんのゲストハウスに宿泊する外国人を中心に、中高生や一般向けのワークショップも開催しながら、床や天井、壁などを1年がかりで修復した。
 カフェ「ごはん屋いまい」は、愛知県で15年間洋食店を営み、昨年末に移住してきた今井元雄さん(58)と矢沢公子さん(43)が運営する。地元の野菜や米を使い、「日替わりランチ」をはじめ、ハンバーグプレートやオムライス、パスタなどを提供。弁当や総菜の注文、パーティーへの出張にも応じる。
 使われなくなった家具や古い卓球台を再利用したテーブルを並べ、約30人分の席を用意。古本や子ども連れで過ごせるスペースもあり、シェア空間として教室やイベント開催に利用することもできる。建物は移住体験住宅を兼ねた構造で、柴田さんが空き家相談や移住の案内を行う部屋も確保している。
 施設名の「カモン」は、英語の「Come on」、ベトナム語で「ありがとう」の意味の「Cam on」、共有地を指す「commons」、伊那谷の玄関口という意味を込めた「家門」から。柴田さんは「いろいろな人がやりたいことにチャレンジできる、自由度の高い場所にしていきたい」と展望を語った。
 カフェの営業時間は午前11時〜午後3時(時間外は要予約)で、不定休。問い合わせはごはん屋いまい(電090・3851・0718)へ。空き家などの相談は柴田さん(電090・4403・0309)へ。
(写真は左から、カフェスペースに立つ柴田さん家族と「ごはん屋いまい」の矢沢さん、今井さん)