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オリジナルのメモ帳作製 箕輪町郷土博物館が出土品図案に

2025年4月17日


 箕輪町郷土博物館は、館を身近に感じてもらう取り組みの一環としてオリジナルのメモ帳を作製した。古代の箕輪遺跡(木下〜三日町)から出土した町有形文化財の人形(ひとがた)と馬形(うまがた)を表紙や紙にデザインしている。1冊200円で、22日(火)から同館で販売する。
 エントランスホールにある、町内から出土した土器などの小型模型を景品にした「ドキドキガチャ」や湯茶のサービスなどと同様に、敷居を下げて親しみやすい博物館を目指した企画の一つ。これまで図録は販売しているが、ノベルティーグッズの作製は初めて。
 大清水地籍で行われた1951年の土地改良中に見つかった出土品は、いずれも木製品。同館は「祭祀(さいし)に使われ、これを身代わりとして川に流すことで、災いを取り除いたのではないか」といい、人形を「ヒトガタ君」、馬形を「ウマガタ君」と擬人化。裏表紙には、両者の会話で遺跡や木製品の説明を入れ、面白さを演出している。
 メモ帳は縦約13センチ、横約9センチで100枚つづり。300冊を用意している。同館は「奇抜なメモ帳を使うことで、町から出土した考古資料を覚えてもらえれば。実物は館2階の歴史展示室にあるので、確認してほしい」とし、町に関連した題材で第2弾のグッズも考えている。問い合わせは同館(電0265・79・4860)へ。
(写真は、町郷土博物館が作製したオリジナルのメモ帳)