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狼煙リレーが2連勝 信玄公祭りで特急と対戦
2025年4月6日
戦国時代の伝令を再現する「信玄公祭り狼煙(のろし)リレー」が5日、諏訪市から甲府市まで7市町で行われた。JR特急あずさで書状を運ぶ足軽役との伝達競争は、15分差で狼煙リレーが2連勝を飾った。
甲府市で開催される「信玄公祭り」に合わせたイベントで、特急と狼煙リレーの競争は2023年10月に続いて2回目。敵対する小笠原勢が伊那に攻め込んだという筋書きで、書状を携えた足軽役3人が早馬代わりに特急へ乗り込んだ。
特急あずさ22号は5分遅れの午前11時38分ごろに上諏訪駅を出発。フェアプレー精神で、高嶋城跡の着火も発車時刻に合わせて5分ほど遅らせ、狼煙リレーがスタートを切った。
諏訪地域から山梨県各所まで19カ所で狼煙を上げ、ゴールの武田神社(甲府市)で午後0時19分に煙を確認。足軽役は甲府駅から自転車に乗り換えて走り、午後0時34分に到着した。足軽役は「連敗は許されない」と勝負に臨んだが、今回も一歩及ばなかった。
主催した狼煙文化調査会の秋山大一さん(66)は「狼煙に関わる皆さんが全力を尽くした結果、圧倒的な勝利を挙げることができた。皆さんに感謝したい」と話していた。
(写真は、上諏訪駅で特急あずさに乗る足軽役)