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上社本見立て、下社伐採5月に 通常開催へ早めに準備を
2026年11月7日
諏訪大社上社、下社の大総代でつくる諏訪大社御柱祭連絡協議会は6日、下社秋宮(下諏訪町)参集殿で記者会見を開き、2028(令和10)年の御柱祭へ上社本見立てを来年5月17日(月)、下社伐採を同24日(月)に行うと明らかにした。新型コロナ禍だった前回は両祭事とも最少人数で実施し、入山を関係者に限定するなどの方針を直前に示したが、12年ぶりの通常開催となる今回は氏子の機運を高め、早めに準備に取りかかってもらおう—とこの時期の発表とした。
会見の冒頭、協議会の増澤哲会長(下諏訪町)は「令和10年の御柱祭が間近に迫ってきた。上社、下社協力し合いながら、安全で楽しい御柱祭になるよう進めている」とあいさつ。諏訪大社の桃井義弘権宮司は「令和4年の御柱祭は山出しができないという状況の中、上社本見立てや下社伐採も縮小した形で執り行ったが、今回はそれ以前の形に戻して実施していきたい」と述べた。
「薙鎌」打ち御用材に 仮見立てに続き入山は制限
上社本見立ては、5月の仮見立てで伊那市高遠町藤沢地区の私有林で選定したモミの候補木を再度、検分。神器「薙鎌」を打ち付けて正式に御用材とする。私有林であり、急傾斜地で危険も伴うことなどから仮見立てと同様に人数を制限する。
参加者は神職や大総代、上社の御柱山の管理に当たる「山作り」など関係団体のみとする一方、氏子の入山は仮見立ての「1地区5人」の制限から5人増やし、「1地区10人」とする。全体の入山人数は170人ほどになる見通しで、上社御柱祭安全対策実行委員会の樋口敏之委員長(茅野市)は「御柱祭に支障が出ないよう、もう少しだけ静かに見守っていただくことを切に願う」と理解と協力を求めた。
大社や実行委によると、候補木は私有林内の2カ所(標高約1050メートル)に立つ。仮見立ては「所有者や地区に迷惑をかけないため」(実行委)入山者を制限。辰野町横川国有林から調達した前々回の16(平成28)年の大祭を前に実施した、氏子対象の御用材見学会も行わない方針。一方で、「氏子への配慮も必要」「本番へ氏子の機運を高めていく必要もある」との思いもあり、本見立てで制限を緩和する5人については「次の御柱祭を担う若い人たちであること」を条件として各地区に要請する。
樋口委員長は「受け継がれてきた伝統を守り、多様化する社会環境や参加者のニーズを踏まえて安全面に十分配慮しながら、今の時代にふさわしい祭りの在り方を追求し、次の世代につなぐ取り組みを進めていく」と述べた。
伐採は人力中心で 下諏訪が奉仕
慣例で下諏訪町の全10カ区が分担する下社伐採は前回(21年)、「1柱50人」の入山制限を設けたが、今回は前々回(15年)の規模に戻し、制限は設けない。諏訪大社御柱祭連絡協議会長で、御柱祭下社三地区連絡会議の増澤哲会長によると、既にほとんどの区が伐採計画を練るなどの準備を進めているという。
前回は時間短縮のため、作業の一部にチェーンソーを使ったが、今回は斧と手引のこぎりなどによる人力の伐採になる見通し。増澤会長は「木が倒れると、いよいよ御柱祭が本格的に始まったという気持ちになる。各区の皆さんと一緒に、伐採に向けた機運を高めていきたい」と話した。
伐採は東俣国有林(下諏訪町)で。担当地区は従来通りで、春宮一は第一区、春宮二は第六区、春宮三は第三区、春宮四は第十区、秋宮一は第七・八・九区、秋宮二は第二区、秋宮三は第四区、秋宮四は第五区が行う。
(写真は、上社本見立てと下社伐採の日程を発表する関係者)
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