NEWS

コーヒー廃棄されていた部位活用 岡谷の山喜珈琲店が販売

2026年10月30日


 岡谷市神明町、フォレストモール岡谷内の「山喜珈琲店」は、「コーヒーの2050年問題」=別記=を背景に、従来は廃棄されていた果肉部分を使って作る「コーヒーチェリーティー」や、コーヒーの葉を摘み、茶のように楽しむ「コーヒーリーフティー」の販売を始めた。店内では、同問題を広く知ってもらおうと「珈琲新聞」と題したチラシを製作して来店客に配布し、サステナブル(持続可能)な取り組みへの理解を呼びかける。
 同店によると、特に標高1000㍍の高地の涼しい環境を好むアラビカ種にとって、気温の上昇や降水量の変化、それらに伴う病害虫の影響などは致命的な打撃になるという。アラビカ種は豊かな香りや爽やかな酸味があり、苦みが穏やかで酸味や甘み、こくの調和が取れていることが特徴で、品質の高い品種の代表格。同店で扱うコーヒー豆も全てアラビカ種という。
 同店では「収穫量が減れば、生産者の収入も減ってしまう。生活を守るためにコーヒー栽培をやめて別の作物を育てる農家が増えるかもしれない。そうなれば、私たちが飲めるコーヒーも少しずつ減ってしまう可能性がある」と指摘。コーヒーチェリーティーやリーフティーなど、「これまで活用されてこなかった部分を生かす取り組みが、生産者の新たな収入源として注目されている。私たちがこうした商品を選ぶことが、生産者を支える一歩になる」としている。
 同店ではチェリーティー、リーフティー共に1杯入り300円で販売している。
 問い合わせは同店(電0266・21・1136)へ。
 ▼コーヒーノ2050年問題 地球温暖化や気候変動の影響で、2050年までに世界のコーヒー栽培に適した土地が現在の約半分に減少するとされる予測。コーヒー豆の供給不足から、将来的に現在の数倍の価格になる可能性がある
(写真は、果肉部分を使ったチェリーティー「実の茶」と、葉を使ったリーフティー「葉の茶」)