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稲刈りで伝統つなぐ 御柱祭「四王藁の会」元綱作りへ順調

2026年9月28日


 2028(令和10)年の諏訪大社下社御柱祭に向け、秋宮一の柱で使う元綱の稲わらを育てている「四王藁(わら)の会」は27日、稲刈りをした。園児や小学生約20人を含む四王地区の50人ほどが、西四王の田んぼに集まって作業。3年間かける稲作の折り返しを迎え、芦部健二会長(64)は「順調にわらがそろいそう」としている。
 伝統文化の継承も狙い、地区の育成会を通じて子どもたちにも参加を促した。前日の雨で土はぬかるみ、子どもたちは足を取られながらも、大人に見守られながら次々と鎌を動かして刈り取った。機械も入れたがうまく動かず、別日にも作業することにした。
 参加した小学生たちは「長靴が泥に埋もれて大変だったけれど、一気に刈れた」「稲を刈るのが気持ち良かった。去年より刈るのが早くなった」と満足気だった。
 四王地区は山出しで使われる女綱の綱打ちを担当しており、かつては農家がわらを提供していた。農家の減少や品種改良で調達しづらくなり、有志が08年に藁の会を発足。丈が長いという「関取」を育てている。
 過去には、大祭の2年前から本格的に稲作を始めたが、今回は1000束多い3000束の確保を目指すため1年前倒している。昨年は約1200束確保でき、ことしも同じくらいになる見込み。丈は20センチほど長く成長したという。
 芦部会長は「若い人も多く来てくれて、地域の協力があってできていると痛感した。伝統を真剣に伝えていきたい。子どもも、大人になったら四王の田んぼを思い出して参加してもらえたらうれしい」と話していた。(写真は、稲刈りをする参加者たち)