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蚕糸業の将来考える 岡谷市で絹文化フォーラム

2026年9月20日


 蚕糸技術や絹文化の情報を交換し合う「日本絹文化フォーラム2026」が19日、岡谷市内で始まった。「日本の蚕糸業を未来へつなぐ」をテーマに、初日はカノラホールで講演会があり、NPOマルベリークラブ中部(愛知県)理事の藤澤秀機さんをはじめ、養蚕事業者ら5人が登壇。県内外の約170人が来場し、蚕糸業の将来を考えた。
 藤澤さんは、かつて愛知が長野や群馬と並ぶ繭の産地だった歴史に触れ、自動車産業の中心である愛知で養蚕資源の復活を目指す取り組みを紹介。「桑や蚕は日本の産業を長く支えてきた重要な資源。次世代に継承すべき」とし、2年前から養蚕への参加を地域に呼びかけているとした。
 飼育では、蚕を3齢まで人工飼料で育て、その後は桑葉に切り替える小規模養蚕法を採用。福祉施設との桑栽培や大学との産学連携も進め、繭のセリシンを化粧水に、フィブロインを織物などに活用したいという。「自動車産業の地で、養蚕資源の復活をやり遂げたい」とし、人や団体のネットワークを広げながら「一歩ずつ進めていく」と結んだ。
 このほか、高原社(松本市)の草間幸男さん、ミヤマ全織(群馬県)社長の長竹敏次さん、下村ねん糸(京都府)代表の下村輝さん、細尾(同)社長の細尾真孝さんが講演。岡谷蚕糸博物館の高林千幸館長をコーディネーターに、登壇者5人と聴講者を交えたパネル討論会もあった。
 フォーラムは毎年、市内で開き8回目。きょう20日は、経済産業省認定の近代化産業遺産などを訪ねるツアーを行う。
(写真は、講演する藤澤さん ※高林館長は「はしご高」)