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忍澤成視さんに宮坂英弌記念尖石縄文文化賞 貝類研究に尽力 教育普及にも貢献
2026年9月16日 茅野市が縄文文化に関する研究に功績があった個人や団体に贈る「宮坂英弌(ふさかず)記念尖石縄文文化賞」に、東京大学大気海洋研究所(千葉県)特任研究員で千葉市埋蔵文化財調査センターの忍澤成視さん(63)=同県=が決まった。縄文時代の骨角器をはじめ、全国の貝塚や貝類の生息地の発掘調査に携わり、貝製装身具「貝輪」の在り方をまとめたほか、教育普及にも取り組んでいる点などが評価された。
市教育委員会などによると、忍澤さんは千葉県船橋市出身。早稲田大学教育学部を経て、同大大学院(文学研究科考古学専攻)を修了後、定年まで同県市原市教育委員会職員として市埋蔵文化財センターに勤務した。貝塚の発掘調査などの傍ら、2000年以降は貝輪研究に傾倒し、沖縄や南西諸島にしかいないとされたオオツタノハガイの生息地が伊豆諸島の八丈島や三宅島などに広がっていることを突き止めた。21年に藤森栄一賞、26年には日本考古学協会大賞を受けている。
15日、今井敦市長に答申書を手渡した選考委員会の設楽博己委員長(70)は「専門書だけでなく、一般の人にも伝わる本にまとめている点も素晴らしい。学生時代からの地道で着実な研究は高く評価できる」とたたえた。
忍澤さんは取材に「歴史ある賞は、縄文時代を研究する者にとって光栄。貝研究の成果が評価され、うれしい」と喜び、古墳時代など年代を広げて研究を進めている近況に触れつつ「貝の研究がこれからも花開くように、切っかけを与えたり、未来を見せたりできる仕事をしていきたい」と抱負を語った。
授賞式は11月8日(日)午前10時半から、茅野市尖石縄文考古館で行う。
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