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生誕160周年新村龍翠の回顧展へ 辰野美術館 私蔵の作品探す
2026年8月25日
辰野美術館は、辰野町平出出身で明治から昭和にかけて活動した日本画家、新村龍翠(りゅうすい、1866〜1939年)の生誕160周年記念の回顧展に向け、新村の作品を集めている。同館の収蔵作品は約20点と多くはなく、寄せられた作品も公開し、より充実した展示にしたい考え。10月下旬からの開催を前に、個人で所蔵し、貸し出してくれる人を探している。
新村は江戸時代末期の1866(慶応2)年に生まれ、92(明治25)年に上京して日本画家荒木寛畝に師事。同門には伊那市高遠町出身の池上秀畝(しゅうほ)がいる。95(同28)年に日本美術協会へ「月下芦雁(げっかろがん)の図」を出品し、優秀な作家に授与される三等褒状を受けた。
その後帰郷し、1928(昭和3)年に信濃美術協会の創設に尽力するなどして長野の美術の発展に貢献。学んだ技術を町に持ち帰って後進の指導にも努めたといい、同館は新村を「町の近代日本画の祖」と位置付ける。
同館の所蔵作品のうち、数点は常設コーナーで展示している。掛け軸が中心で、新村が最も得意とした花鳥画などが写実的に描かれている。多くの作品には新村の署名と印が押された落款がある。
学芸員の川島周さんは、町のほか近隣市町村にも新村の作品の所蔵者が多くいるとみており、「掛け軸を中心に扇子やびょうぶに描かれた作品があるのでは」と予想。集まった作品は同館職員が確認し、展示が決まった作品にはキャプションに「個人蔵」と明記する。
回顧展は同館設立初期に開いた企画展以来46年ぶりで、期間は10月24日(土)〜11月29日(日)の予定。川島さんは「地元作家の顕彰につながる。作品をお持ちの方がいたら協力してほしい」と話している。
募集は9月30日(水)まで。同館(電0266・43・0753)に連絡してから持ち込む。
(写真は、辰野美術館に展示されている新村の作品)
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