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「顔面把手」出土の岡谷市海戸遺跡 現地見学会に約300人

2026年8月2日


 岡谷市教育委員会は1日、住宅解体に伴い発掘調査が行われている天竜町の海戸遺跡で現地見学会を開いた。縄文時代中期のものとみられる土器の装飾部分「顔面把手(とって)をはじめとする出土物の一部や、遺構を公開。関係者を含め約300人が足を運び、市中心部で見つかった貴重な遺物に目を見張った。
 市教委によると、同遺跡では縄文、弥生、古墳、奈良・平安の各時代の遺構などが見つかっている。1966年に出土した「顔面把手付深鉢形土器」は、国重要文化財に指定された。6月23日に始まった32回目の調査で、同遺跡では5点目となる顔面把手のほか、住居跡や土器片、矢尻などが発見された。
 2回に分け、初回は約200人が来場。市教委の埋蔵文化財調査員、山田武文さん(70)=長地出早=が案内し、顔面把手については「市内で出土しているのは十数点で、ほぼ3分の1が海戸で見つかっている。五つも出土しているのは重要で(遺跡は)諏訪の中でも中心的な立場だった」と説明した。来場者は、山田さんに質問しながら現場に見入ったり、遺物にカメラやスマートフォンを向けたりした。
 市内で発掘調査現場の見学会を開くのは、今井保育園近くの上向(うわむかい)B遺跡を公開した2019年以来という。市教委生涯学習課は「考古への関心が高いことが改めて分かった。貴重な文化財を保存するだけでなく、これからも地域資源として活用していきたい」としている。
(写真は、発掘調査現場を見学する参加者)