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威勢よく柴舟曳行 お舟祭り

2026年8月2日


 諏訪大社下社の夏の遷座祭「お舟祭り」が1日、下諏訪町内で行われた。御霊代(みたましろ)を春宮から秋宮へ遷(うつ)す「遷座の行列」に続き、「御頭郷」を務める茅野市ちの・宮川地区の氏子ら約1200人や、地域住民らの手で総重量約5トンといわれる柴舟が市街地を勇壮に進み、秋宮に曳きつけられた。
 予定より約1時間遅れで、諏訪大社の祭神を意味するとされる「翁(おきな)」「媼(おうな)」の人形を乗せた柴舟が春宮境内を出発。国道20号「春宮大門」交差点を渡り、難所である魁町の鋭角も一丸となって切り抜けた。力を振り絞って大社通りの上り坂を越え、秋宮境内に曳き込んだ後、神楽殿を3周させ、柴舟を横倒しにする「お舟返し」もした。
 町防災気象情報によると、曳行を開始した午後3時ころの町役場の気温は34.1度。御頭郷という10年に1度の大役を無事に務め上げるため、両地区は給水所の設置や氏子にも水分補給の徹底を呼びかけるなど、対策を万全にして奉仕した。
 宮川地区の武居克秀大総代(68)=宮川田沢=は「出発は1時間ほど遅れたが、最後は取り返し、予定の時間に終えることができた。ちの・宮川の団結力のすごさを感じた」と振り返り、ちの地区の樋口敏之大総代(69)=塚原=は「暑い中での曳行だったが、ちの・宮川が一つにまとまった。2028(令和10)年には御柱祭も開催される。楽しい祭りにしましょう」と呼びかけていた。
 このほか、21年に茅野市下馬沢川で発生した災害を切っかけに宮川高部地区と交流を深め、御柱祭の前年には「式年薙鎌(なぎがま)打ち神事」が行われる小谷村の住民20人余りも参加。昨年、「御鎮座千二百年奉祝記念事業」の一環で御柱祭を開き、ちの・宮川地区が協力した大津諏訪神社(神奈川県横須賀市)の氏子40人余りも加わったという。
(写真は、友之町の国道20号を秋宮へ向かって進む柴舟)